kaji_house
2020_5_23_1000
緊急事態宣言が出ている中で営業していた飲食店を放火するなどと脅したとして、東京都豊島区役所の非常勤職員の男性が威力業務妨害容疑で逮捕されていたそうです。



「「(新型コロナウイルスの)感染者が爆発的に増えたことから、間違った正義感を持ってやってしまった」と容疑を認めている。逮捕は20日。22日に釈放された。

 逮捕容疑は4月14日午前5時ごろ、豊島区南大塚の飲食店2軒の入り口ドアに「営業するな!火付けるぞ!」などと記した紙を貼り、飲食店の営業を妨害したとしている」

とのことですが、改めて「自粛」とは何なのかを考えさせられるような事件です。

「自粛」という言葉を調べると、「自分から進んで、行いや態度を改めて、つつしむこと」とあります。

「自粛の要請」。言葉としては、これはセーフだと思います。「自粛をしてほしい」という要請に対し、「そうだよな。自粛しないとな」と要請された側が「自分から進んで」行えば、成立する話じゃないでしょうか。

しかし、今回の事件の様に「自粛しろ!さもなくば」となるとアウトでしょう。自粛しないことによって、何らかの被害を受ける、危害を加えるとなれば、それはもはや「強制」です。「自粛」ではなくなります。



そう考えると実にグレーだなと思うのが、パチンコ店の営業の話です。「自粛の要請」から、それに従わなかった(あくまでも「自粛」なので従う必要はないのですが)ということで、「休業指示」に変わりました。この「休業指示」、ペナルティはないですが店名を公表できるということで、実際に店名を公表された店舗もありました。

では、この「店名の公表」で何が期待できたのか。要は「見せしめ」ですよね。「この状況下、この店は「休業指示」に従いません。酷いと思いませんか」と晒すことによって、社会的な非難や同調圧力をもって休業させようというものでしょう。ただ、公表した側は「指示に従わなかった店舗を公表しただけ。市民が非難や圧力をかけるのは我々の関知しないところ」と言い逃れることは出来ます。





あとは個人で“トンデモ行動”を行ったアクティブな「救えぬ者」たちですが、これに対して非難や罵倒の声が上がるのは否定しません。「救えぬ者」たちが行った行動と一緒で、その行動に対して「おかしい」とか「バカじゃないの」と思うのは、個人の自由であると思います。しかし「個人情報を晒す」、「“トンデモ行動”を行うものに対して危害を加える」といった話になってしまえば、やはりアウトでしょう。

「自粛しろ!」と言うのまではセーフですが(言葉としてはおかしいですけど)、「自粛しろ!さもなくば」となった時点でアウトになるんだろうな、というのが現時点での個人的な考えです。

以上、2020年5月23日10時頃のトレンドでした。